スタートアップ経営管理の覚書

スタートアップの管理部門で働く公認会計士のブログ

管理部門の仕事

急成長のスタートアップの管理部門が注意すべきこと

JA秋田おばこの巨額損失のニュースが話題になっている。 www.asahi.com 事務量が増えたのに電算システムが導入されず、職員数人の手作業では会計処理が追いつかなくなって、収支が把握できなくなった。その結果、正しく精算されず、累積赤字が膨らんだとみら…

クラウド会計ソフトを使って経理を爆速化&付加価値を生み出す仕組

MFクラウド会計やfreeeといったクラウド会計ソフトを使って、月次決算を早期化し、付加価値を生み出す仕組を考える。 従来、経理業務は月中のオペレーション(経費清算や各種証憑類の収集など)と月初の決算業務(会計ソフトへの仕訳入力作業)に大きく分か…

人に業務を合わせないで、業務に人を合わせるためにすべきこと

業務設計をしていると、人に業務を合わせるか、業務に人を合わせるかというジレンマが生じる。 前者は、現在のメンバーの能力や稼動時間に合わせて業務を設計することであり、後者は、設計した業務に合わせてメンバーを適宜教育、補充していくことである。 …

スタートアップでは精緻な仕組みより動く仕組みが大事

業務設計をしていると、つい精緻な仕組みを作りにいってしまいがちである。 アウトプットの品質を追求すると、ついたくさんコントロールするポイントを盛り込んでしまうが、それだと「見た目は立派」なのに「動かない仕組み」になる。 スタートアップにおい…

管理業務をアウトソーシングするときの注意点

スタートアップ企業においては経営資源の制約から、管理面の業務についてはアウトソーシングで対応することが多い。 アウトソーシングについては、コストの変動費化、一定品質の専門サービスの享受といったメリットがある反面で、会社の成長スピードに柔軟に…

業務標準化を進めるための3ステップ

こちらの記事で書いた標準化の具体例の話。 shonancpa.hatenablog.jp 業務の標準化の重要性を理解し、いざ着手しようと思ってもどこから手をつけていいかわからない、何から始めていいかわからない。そういう時は、この3ステップで行うとスムーズに進む。 具…

スタートアップこそ業務標準化に注力すべし

大企業はルールや縛りが多く仕事の進め方に制約がかかる、でもスタートアップでは自由に仕事ができる。 スタートアップについて自由に仕事ができるイメージを持つ人も多いけれど、自由と無法地帯は紙一重。ほとんどのスタートアップが、積極的に自由な働き方…

スタートアップにおける管理部門の役割

軽視されがちな管理部門 スタートアップにおいては経営資源(ヒト・モノ・カネ)の制約が大きいため、本業ビジネスの開発・成長に集中的にリソースが投下されることになる。管理部門は、雑用部門のようにみなされて軽視されがちであり、とりわけ会社の立ち上…