スタートアップ経営管理の覚書

スタートアップの管理部門で働く公認会計士のブログ

人に業務を合わせないで、業務に人を合わせるためにすべきこと

業務設計をしていると、人に業務を合わせるか、業務に人を合わせるかというジレンマが生じる。 前者は、現在のメンバーの能力や稼動時間に合わせて業務を設計することであり、後者は、設計した業務に合わせてメンバーを適宜教育、補充していくことである。 …

MFクラウド会計は上場審査に耐えられるのか考えてみた

二大クラウド会計ソフトといえばMFクラウド会計とfreeeである。 クラウド会計ソフトはライトユーザー向けというイメージが強く、実際に、一般的なプランでは会計ソフトとしての機能は貧弱であることは否めない。 だが実は、freeeはエンタープライズ版という…

昨今のIPO監査契約の厳しさと、受注のために会社がすべきこと

IPO

一年ほど前から話は聞いていたけれど、IPO(株式公開)のための監査法人の監査が、非常に厳しくなっている。 すでに監査法人と契約している会社への監査の厳しさも増しているが、それ以上に大変なのは、これから監査法人との契約を考えているベンチャーであ…

お金をかけない管理系インフラの作り方

スタートアップには管理系のインフラにそれほどお金をかける余裕がないので、ローコストで運用できる管理系インフラの構築が求められる。 20人くらいまでの組織だったら耐えられるインフラを、我が社を例にとって考えてみる。 全般 まずは全般的なインフラ(…

スタートアップにおけるダイバーシティ

企業においてダイバーシティが求められるようになって久しいが、スタートアップにおいてダイバーシティと強い経営を両立するのは難しい。 誤解を恐れずに言えば、スタートアップにおいては、通常、ダイバーシティの確保と成長スピードは対立的な要素となる。…

スタートアップでは精緻な仕組みより動く仕組みが大事

業務設計をしていると、つい精緻な仕組みを作りにいってしまいがちである。 アウトプットの品質を追求すると、ついたくさんコントロールするポイントを盛り込んでしまうが、それだと「見た目は立派」なのに「動かない仕組み」になる。 スタートアップにおい…

シード期の資金調達は慎重に

会社の経営において資金繰りは常についてまわる問題だけれど、創業間もないシード期においては、とりわけ苦しむことが多い。常に資金ショートのことを考えながら経営していると、しっかり腰を据えて事業に取り組むことができない。 近年はスタートアップへの…